ACP Japan Chapter

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コロナ禍のバーンアウト調査研究(第4期)がAsian Journal of Psychiatry誌に掲載されました

2023年07月31日

ACP日本支部Physicians’ Well-being Committee(以下、PWC)からACP会員のみなさまにご報告です。

この度、PWCから“Utility of PERMA-profiler in association with burnout of internists amid COVID-19 pandemic: Across-sectional study”と題する論文がAsian Journal of Psychiatry誌に掲載されましたので、ご報告いたします。調査にご協力頂いたみなさまに心より御礼申し上げます。

ACP日本支部医師会員を対象に行った、第4期となる今回の調査は、第3期までの調査と同様に医師のバーンアウト率の動向を評価しました。また、新たにバーンアウトとPERMA-Profiler(ポジティブな感情に注目した心理検査)との関係を調査することも目的としました。本調査は2022年11月~12月にACP日本支部医師会員を対象に実施しました。有効回答者177名のうち、バーンアウト率は26.6%となりました。
26年以上のキャリアでバーンアウトが少ない(OR 0.47, 95 % CI 0.23-0.96, p = 0.037)結果でした。また、バーンアウトのリスクファクターとして、女性・独身・COVID-19診療に従事していることがこれまで指摘されてきましたが、今回の調査ではこれらのファクターとバーンアウトとの間に相関は認められませんでした。PERMA-Profilerでは、9つのサブスケールすべてがバーンアウトと相関していることが分かりました。
この調査を契機に、バーンアウトの動向のみならず、PERMA-Profilerをはじめとする心理測定尺度とバーンアウトの関係性・有用性についても検討してまいりたいと思います。
PWCはACP日本支部会員そして日本の医師全体のWell-Being向上を目指し今後も活動を続けてまいりますので、引き続き活動へご協力いただきたくお願い申し上げます。

Emiri Tanaka, Yoshito Nishimura, Akira Kuriyama, Kiyoshi Shikino, Saori Nonaka, Kosuke Ishizuka, Michito Sadohara, Kumiko Muramatsu, Tetsuya Makiishi
Utility of PERMA-profiler in association with burnout of internists amid COVID-19 pandemic: A cross-sectional study
Asian Journal of Psychiatry. 2023.
https://authors.elsevier.com/a/1hR7l6gcL7BzzR
(2023/9/5までフリーダウンロード可)

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