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MKSAPクイズ:短時間持続する手首の疼痛・腫脹・発赤発作(翻訳者:加藤大祐・三重大学医学部附属病院)

2024年02月25日

58才女性が、短時間の症状発作、つまり、4日間持続する、右手首の疼痛・腫脹・発赤を精査されている。2年前から、左手関節と左第3中手指節(MCP)関節に類似症状があったが、無治療で軽快していた。

身体診察の結果、バイタルサインに異常なし。関節所見は、左手関節の腫脹・熱感・発赤と、左第3中手指節関節の発赤・骨肥大を認める。他の関節は異常所見なし。

血液検査では、全血球算定(CBC)、包括的な生化学検査、血清カルシウム値、血清マグネシウム値、甲状腺刺激ホルモン値は基準値内だった。

手関節と中手指節関節のレントゲン写真を示す(訳者注:画像のリンクは、本投稿の末尾に記載)

左手首の関節液検査の結果、白血球数30,000/μL(30×10^9/L)で、好中球が90%。偏光顕微鏡検査では、好中球内に多数の正の複屈折性を示す菱形結晶を認めた。滑液のグラム染色と培養検査はいずれも陰性だった。

次に行う検査として、最も適切なものはどれか。
A. 抗核抗体
B. 赤血球沈降速度
C. リウマチ因子
D. 血清フェリチン
# Serum ferritin
# Pseudogout; calcium pyrophosphate (CPP) crystal arthritis
# Younger than age 60 years

正解と解説は下記のリンクからご覧ください。

PRC委員 加藤大祐

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