コロナ禍における医師のバーンアウトの研究が Asian Journal of Psychiatry 誌で出版されました

2021年12月21日

文責:Physicians’ Well-being Committee

ACP日本支部Physician’s Well-being Committee(以下、PWC)からACP会員の皆さまにご報告です。この度、PWCから”Burnout, depression, anxiety, and insomnia of internists and primary care physicians during the COVID-19 pandemic in Japan: A cross-sectional survey”の論文がAsian Journal of Psychiatry誌で出版されましたのでご報告させて頂きます。調査にご協力頂いた皆様に心より御礼申し上げます。

今回の調査ではCOVID-19患者の流行により、医師の健康にどのような影響が出ているかを評価することを目的としています。今回の調査により、日本人内科医およびプライマリ・ケア医の約30%がバーンアウト、不安、不眠の症状を有していることが分かりました。またコロナ禍において約15%が抑うつ状態となっていたこともわかりました。コロナ禍は医療者の精神状態に影響を及ぼしていることが推察され、これらを軽減するための介入が必要であると考えられます。これらの情報は、コロナ禍で医療崩壊が現実となった今、医療を支える医師の声として貴重な情報になると考えております。
近年医師の働き方改革を皮切りに、医師の健康に対して注目が集まっています。是非ともご覧ください。

Akira Kuriyama, Kiyoshi Shikino,Mitsuru Moriya, Michito Sadohara, Saori Nonaka, Kazuya Nagasaki, Yoshito Nishimura, Takahiro Matsuo, Kumiko Muramatsu, Tetsuya Makiishi. Burnout, depression, anxiety, and insomnia of internists and primary care physicians during the COVID-19 pandemic in Japan: A cross-sectional survey. Asian Journal of Psychiatry. 2022.

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1876201821004123