医師の働き方改革とウェルビーイングに関する調査研究のご報告(2024年・2025年実施)

2026年11月4日

平素よりACP日本支部の活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。
ACP日本支部Physicians’ Well-being CommitteeからACP会員の皆さまにご報告です。

2024年3月および2025年2月に実施いたしました医師のウェルビーイングに関するアンケート調査に際しましては、多大なるご協力を賜り、心より御礼申し上げます。このたび、Environmental and Occupational Health Practice誌に、同調査の結果が「Perceptions of workstyle reform among Japanese physicians: a mixed-methods survey」として掲載されましたので、ご報告申し上げます。

本研究は、2024年4月に開始された医師の働き方改革が、医師のウェルビーイングにどのような影響を及ぼしていると認識されているかについて、量的・質的データを組み合わせた混合研究法により検討したものです。2024年調査では101名、2025年調査では133名の回答を解析しました。2025年調査では、働き方改革によってウェルビーイングが「悪化した」と回答した医師が24.1%、「変化なし」が59.4%、「改善した」が12.0%でした。

さらに、自由記載の質的分析から、制度と臨床現場の実態との隔たり、研修医から上級医・指導医への業務負担の移行、人員不足や組織的支援の不足、休息やワーク・ライフ・バランスの確保の難しさなどが明らかになりました。これらの結果は、医師の働き方改革を実効性のあるものとするためには、労働時間の規制だけでなく、業務分担の見直しや組織全体での支援体制の充実が重要であることを示唆しています。

本研究は、ACP日本支部会員の皆さまのご協力によって実現したものであり、この場を借りて心より御礼申し上げます。医師の働き方改革が進められるなか、現場の医師の声を反映した貴重な知見を提供できたものと考えております。

今後もPhysicians’ Well-being Committeeでは、ACP日本支部および日本の医師のウェルビーイング向上に向けた活動を継続してまいります。引き続き、皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

掲載論文の詳細は、以下よりご参照いただけます:
https://doi.org/10.1539/eohp.2026-0039

Kiyoshi Shikino, Akira Kuriyama, Yoshito Nishimura, Kosuke Ishizuka, Saori Nonaka, Takahiro Matsuo, Hanae Shimura, Fumitoshi Fukuzawa, Hibiki Yamazaki, Yohnosuke Wada, Lay Ahyoung Lim, Mitsuru Moriya, Michito Sadohara. Perceptions of workstyle reform among Japanese physicians: a mixed-methods survey. Environmental and Occupational Health Practice. 2026;8(1):eohp.2026-0039. Published online October 27, 2026.

Physicians’ Well-being Committee 委員長 佐土原道人
副委員長 西村義人、野中沙織、石塚晃介